奇跡の書店 狩川駅前「上野屋書店」。

ソロギターふるさとプロジェクト

えー、先月帰省中の事。

拙著「地下鉄のギタリスト 完全版」の、庄内地区飛び込み営業をやってたところ、清川から三川町に移動中、狩川駅前付近で自分の目を疑った。

ん、もしや、もしや、この人っ子一人いない田舎の過疎化した駅前に…

なんと書店があったー!!!

いやー、酒田市内の書店ですら、のきなみつぶれて、現在は外から来た大型書店しかない状態なのに、民間レベルの個人書店がこんな所に残っているなんて!

発見したはいいが、三川町の大型書店「戸田書店」に向かっていたので、そのまま通り過ぎてしまった。

ザワザワ… ザワザワ… 心が騒ぐ。

「いいのか?、このままでいいのか?」 自問自答している自分がいた。

5分ほど走ったが、田んぼのあぜ道で急転回した。人生は一期一会、ここで戻らなかったら後悔する。どうなるかわからないけど行ってみよう。本好きの興味本位ではあるが、本当に今でも営業しているのか、この目で見てみたかった。

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中に入ってびっくりした。まるで昭和の、子供の頃よく通った個人書店そのものである。残念ながら商品はきわめて少なかったが、最新の本が置いてあるのにレトロ感満載である。

奇跡、奇跡だ。この庄内でもっとも過疎化が進んでる町の一つ「狩川」の寂れた駅前に個人書店がポツンと残存していた。

おばあちゃんの書店員?さんが出てきて、いろいろお話を聞いた。昔は子供もいっぱいいて漫画や月刊誌も売れたもんだが、今はさっぱりで、大手の取り次ぎからも切られたとの事。それでもやめられなくやっている。そんな事を懐かしそうに、寂しそうに、語ってくれた。

しばらくすると、奥から店長?らしきおじさんがやってきた。拙著のパンフレットを見せると、昔は、この辺でもバンド活動が盛んで、イベントのお手伝いなどもやってたと言う。

ここだ、ここで言ってみた。

「ギターくるまにつんであるんですけど、持って来ていいですか?」

いきなりの提案に面食らうかと思ったが、おじさんはニヤリとして「1曲弾いてくれ」と言う。隣に併設している「缶詰バル」で、「Tears In Heaven」を披露した。

いい感じのスペースです。いつかここで一杯飲みたいねえ。

書店内での記念撮影もOKしてもらった。

よく見ると、いろんなコーナーがあり、本だけでなく、日用品?も扱っている。酒屋もやっていて、ある意味複合施設である。小さなイベントとかもできるスペースもあるので、やりようによっては、プチブレイクくらいしそうだ。店長もネットを駆使してFacebook発信なども始めてるらしい。

これも何かの縁だと思い、微力ながらご紹介させていただきました。

狩川駅前「上野屋書店

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