何故にライブやレコーディングで戦友ギターを使うのか。

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えー、今レコーディングしてるんですけどね。結局いつもの戦友ギターで録ってるわけですよ。
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このギター、黒澤楽器オリジナルの2万円くらいの物なんですけどね。ロンドンでずっと使ってたというのもあるんですが、かなりガタがきてるんで自己流にいじって今でも大事に使ってます。ナットなんか自分で削ってますし、失敗して弦高低くなり過ぎたんで、シムがわりにナットの下に厚紙敷いてたりするんですよ。サドルの下じゃないですよ、ナットの下です。でも、これでかなり鳴りが良くなったんですよ。厚紙とはいえ、元は木なわけですから、密着して良い方向にいったのかもしれません。

PUも壊れたんで、サドルとかブリッジも総入れ替えしてますね。電池も外出しにしてますし、まあ、あまり見栄えの良いギターとは言えません。たまに実家の母にイベントとかの写真送ると、「なんでいつもあんなボロいギター使ってんのっ! もっと良いのいっぱい持ってるでしょ! 貧乏くさいったらありゃしないっ!」と怒られます(笑)。

いや、確かに総単板のホセラミレスのエレガットとかも持ってますよ。
Jose Ramirez 4cwe 2007

これ確かに音質は良いのですが、なんかこうしっくりこないんですよね。というか、私の力量では、ラミレスのポテンシャルを十分引き出せないんですよ。100のポテンシャルがあるとすると、20くらいしか出てないような気がするんです。

しかし、戦友ギターの場合は、元がしょぼいですので(全合板です)、ラミレス100に対して、25くらいのポテンシャルしかないんですよ。以前ロンドンで、あるクラシックの先生の体験レッスン受けた時に「こんなオモチャみたいなギター持ってくるんじゃねえっ!」って怒られましたからね。

でもね、コントロールしやすいんですよ(ここ重要)。

25のポテンシャルを無理矢理引き上げて、75まで持って行ってるって感じなんです。結果、ラミレスの25より、戦友ギターの75の方が、弾いてて気持ちいいんですね。精神衛生上良いっていうか、なんか自分の力を駆使してるっていう充実感?があるわけですよ。

わかりますかね、これ? わっかんねーだろうなぁ〜(松鶴家千とせ風に)。
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まあ、これからも母に怒られながら、戦友ギターを使っていくのだと思います(笑)。
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