頭が真っ白になっても弾けるソロギター講座 第3回

頭が真っ白になっても弾けるソロギター講座

えー、第3回です。やっと自分の体験談です。

去年の2月に一宮市でソロライブやったんですよね。いやーかなりキツかったです。
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10年もロンドンでバスキングばっかやってましたんで、ライブというか、かしこまった場所でやるのが苦手になってしまったんですね。というか元々そういうの苦手でした。

バンドとかユニットであれば他のメンバーもいるし、ドラムなんか入った日にゃドカドカうるさいですから気楽なもんです。これがソロギターともなれば一人ですし、シーンとしてますから、かなりプレッシャー掛かります。

その日も朝から緊張してたんですが、諸事情により本番まで練習できなかったんですよね(中古楽器屋行ったり、串カツ食ったりしてたんですが…)。もう焦り度120%です。

本番前、緊張して青くなっている土門氏。
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で、本番1曲目ですが、慣れている曲ということで、バスキングの時いつも頭にやる「Over The Rainbow」から始めたのですよ。これなら間違う事もないと思って、つらつらと弾き始めたのですが、お客さんが、じーっと見てるし、動画撮ってる人もいるし、段々緊張してきてしまったんですね。

と、思ったら案の定、途中から頭が真っ白になってしまったんです。もう大汗ですよ。こうなってしまったらもうダメですね、途中で止まってしまったんです。さてどうしようかと思い、とりあえず、さりげなくまた頭から弾き始めました。そして、またその場所にくると止まってしまいました。もう完全に思い出せないんです。

まだ1曲目ですよ。

これからあと2時間近くもどうすんだと、これで人生終了かと思いました。

ま、止まったといっても、ほんの一瞬ですから、お客さんは、「なんか変だな」程度の状態です。ある意味「ちょっと長いタメ」と言っても過言ではございません。

しかし、さすがにこれ以上また頭からやるわけにはいきません。さー、ここでどうしたもんか?

なんと、無理矢理「メドレー」に持っていきます!

「ちょっと長いタメ」の後、なんとなくそれに近い路線の曲「Amazing Grace」に変更です。まだサビもやってないのに、次の曲です。

そして、目線をお客に向けて、心なしか微笑む演出が必要です。パニクっているのがバレては台無しです。あくまで、「これはメドレーなのです、最初からそのつもりでやってるんですの」という意思を持ってニヤリとしてください。

そんなこんなで、とりあえず危機は乗り越え(乗り越えてねーか?)、次の曲からは緊張もおさまり絶好調でした。

終わってから何人かに聞いてみましたが、誰も気がついてませんでした。というか、2時間ステージの1曲目の事など誰も覚えてないのです!

まあ、人生そんなもんです。

今日のソロギター秘技。
「無理矢理メドレー戦法」by 地下鉄のギタリスト

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