528Hzの真実。

えー、私も一時「432Hzチューニング」というのに凝ってしまい、めちゃ高価なピーターソンのチューニングメータを買ってしまったのですが、そこらへんの検証もすべく、この本入手いたしました。

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山水治夫
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ま、あんまりこういう本買う人も少ないと思うので、ネタバレしますけど、調律師が使うような音叉や、チューニングメータにも誤差があり、計測時の温度や湿度によっても、かなり（調律師の感覚で）の誤差が出るので、実際、正確な「528Hz」が存在する確率は極めて少ない。てな感じでしょうか。

例えば、市販されてるギター用のチューニングメータでも、１台、１台計測すると、微妙に違ったそうで、最新のものでも、測定精度誤差が、±１セント（つまり２セントの幅）あるそうです。

ちなみに、クオーツでも誤差があります。

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まあ、機械といえども完璧ではないという事でしょうか…　

とはいえ（ここからは私感です）、プラセーボ効果なんてのもあるわけですから、「このチューニングだと癒されるんだよ」みたいなことを先に言って演奏したら、聴いてる人も「ああ、そうなんだ」と思って、癒されたりする場合もなきにしもあらずなので、それは、それでありなのかもしれませんね。

実際、ギターの場合（弦楽器という意味では、ピアノも同じく）、調律した瞬間から、いろんな要素で狂っていくわけですから、かなりファジーな存在と言えるでしょう。基準音がどうのというより、他の弦や、他の楽器とのバランスの方が重要という気もします。

で、私の結論は、というと…

「何Hzであろうと、素晴らしいものは、素晴らしい」

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