えー、義足の女子陸上選手で、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会プレゼンテーターだった佐藤真海さん、彼女が陽とすれば、陰の位置にあたるのが、この本の主人公、中西麻耶さんであろう。
プロレス式に言えば、佐藤がベビーフェイス、中西がヒールか。
穿った見方をすれば、佐藤が秀才、中西が天才とも言えるかもしれない。しかし、天才ながらの苦悩、生き様は、壮絶である。もちろん佐藤の生き様も素晴らしいのは間違いないのだが、無謀とも言える中西にどうしても惹かれてしまうのだ。
最後のオチが、この本を安っぽくさせてしまったが、それを差し引いても、読んでおいて損は無いと思う。
特に、海外で長く生活した事のある人は、同感できる部分がたくさんあると思われます。
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