【関口弘呂子 ライブスケッチ展】三日目。

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えー、私、ある時期から不思議な体験というか、感覚を覚えるようになりまして、ロンドンに居た時も、ある日の夜半、サウスケンジントン駅横の古く長いトンネルでバスキングしてたところ、急に辺りが真っ白というか、輝きだして、60年代ミュージシャン風の人達やら、軍人ぽい服装の人達、かなり時代が古そう(ビクトリア時代とか?)な人達やらが集まって来て、輪になり、私の演奏をじっと聴いている… というような光景を感じたんです。

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で、今回の「ライブスケッチ展」でも、似たような事が起こりまして、周りにお客さんがいたのかどうかも定かではないんですが、かなり演奏に入り込んでいる瞬間、スケッチ上のミュージシャン達が、時間というか、時空を超えて、んー、上手く説明できないんですが、例えば、数十年後のその人達の意識や、おそらく生まれる前の意識、亡くなってからの意識、または、亡くなる直前の「自分の人生を一瞬で振り返る時」の意識などが集まりだして、私を囲んでいるんです。

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中には自分のスケッチを観てる人もいたりして、「ああ、この頃は良かったよな」とか「この時代は音楽に没頭してたよね」とか、友達同士?お互いを労っている感じ、皆、楽しそうに懐かしんでいるんですね。

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そんなんしてると、今度は会場(新宿御苑近くの一軒家のギャラリーなんですが)の、近所の人の意識(おそらく死者だと思うんですけど)、も集まりだして、絵を眺めていたり、私のギター演奏を聴いたりしてニコニコしているんですよ。

私も、弾いてんのか、弾いてないのか、よくわからないフワーっとした感覚で、ふと気がつくと30分くらい経ってるんです。

関口さんの魂のこもった作品が、そうさせるんでしょうか… ギャラリーがそういうエネルギーを持った場所に立ってるんでしょうか… まあ、いろんな条件が集結して、不思議で心地よい空間を作っているんだと思います。

関口弘呂子 ライブスケッチ展】は、今週末まで開催されています。

皆さんも、ここに来て不思議なエネルギーを感じてみませんか?

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