えー、今日は、調布にある老人福祉施設での、ひな祭り&誕生会コンサートでした。
いつも通り、音楽家派遣会社からのお仕事なのですが、今回は、コントラバスさんと初共演、現地で初めて顔合わせでした。
歌は、いつもご一緒している、みやざきすみこさんでした。
セットリストは、こんな感じ。
1、ハッピーバースディトゥユー
2、どこかで春が
3、シューベルトのアヴェマリア
4、ふるさと
5、楽しいひな祭り
6、オーシャンゼリゼ
コントラバスの入った「アヴェマリア」は、荘厳な感じでとても良かったですね。やっぱ弦が入ると、グッとクラシックっぽくなります。
ここから先は、ちょっと大げさと思う方もいるかもしれませんが、今日、私が思った事を正直に書きます。
コンサートは、とどこおりなく終わり、帰りに玄関で身支度をしていると、歌のみやざきさんと施設のスタッフさんの会話が耳に入りました。
それまでは、楽しく無事に終えられたので、いい気分でいたのですが、施設のスタッフさんの言葉に、ドキッとしました。
この施設は、都内に何件かある施設の中でも、お年寄りが、最後の最後に入る施設だそうです。確かに、曲終わりの反応が少ないというか、今まで行った他のどの施設より静かでした。みやざきさんは、前回も歌ったらしいのですが、今回、既に亡くなった方も何人かいたみたいです。
私は、鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けました。と、同時に後悔の念が沸き上がりました。
…おそらく、この施設のご老人の方達にとって、最後のひな祭りになるのかもしれない。「楽しいひな祭り」や「どこかで春が」を、聴いたり歌ったりするのも、これで最後なのかもしれない…
「それなのに、自分は本当に全力で演奏したのだろうか?」
「安易な方を、取ってしまわなかったろうか?」
「進行や、アレンジも、人任せにしなかったろうか?」
「童謡だからといってナメた弾き方をしなかっただろうか?」
「チャレンジングな演奏をしたのだろうか?」
帰り道、いろんな事が頭をよぎりました。特に問題も無く、無難に終了したことに満足した自分が情けなくなって、涙が出てきました。
毎日いろんな事に気づかされます。
今回、未熟な私に、気づかせてくれた人生の先輩方、どうもありがとうございます。
本当に、勉強させていただきました。
今も、皆さんが一緒に歌ってくれた「どこかで春が」のメロディが、頭から離れません…
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