えー、「アコギのライン音が、マイク録りのような音になる」ということで人気の、「AURA Spectrum DI」です。
コンプ、チューナー、イコライザー、フィードバック防止機能なども付いてますので、お買い得っちゃあお買い得です。
しかし、サウンドハウスのレビューには良い事しか書いてありません。実際はどうなのか、自分の耳でチェックしなくてはいけませんね。
場所は世田谷区梅丘にある、「リンキィディンクスタジオ」。現在3回ほど利用しましたが、スタッフのお兄ちゃん達は皆さんいい感じで値段も良心的です。
さて、レビューです。今回は何のしがらみも無いので、本当に正直に書きますよ。
ギターは、私の(といっても借り物ですが)Taylor NS32ce 2005年製。ナイロン弦です。ブログ等では、ナイロン弦のほうが威力を発揮するという意見が多かったです。
PAシステムは、YAMAHA EMX 5000(12ch)です。
ちなみに、「AURA Spectrum DI」は、アンダーサドルピエゾPU用に設計されてます。マグネットPUとか、テイラーのESでは効果が薄いらしいです。
とりあえず、いろいろといじってみました。プログラムは、ナイロン弦用の1番(セダートップのローズウッドボディ、マイクタイプは SchoepsのCMC64です)。PAの方でもイコライジングすればいいのでしょうが、それをやっちゃ反則かと思い、全て真ん中です。
結果、あんまりそれっぽくありません。
せっかく買ったのに、それじゃあんまりだと思い、ああでもないこうでもないと、ツマミをぐりぐり回したり、あちこちのスイッチをいじったりしてみました。
悪戦苦闘の末、やっとなんとか使える音になったかなと思い、セッティングを確認してみると、
なんと、ブレンドノブがピエゾ100%、すなわち限りなくバイパスの音です。
売り文句の「Acoustic Imaging System」は、使ってません。
正確に言うと、EQでハイをちょっと削って、コンプが入ってる状態です。
これはかなりショックな結末です。ジャイアント馬場に「脳天唐竹割り」くらった気分です。動画とか、HDレコーディングとかの用意もしていきましたが、もうやる気無しです。
結局、EQでもそれなりの音が作れるという事がわかりました。「Acoustic Imaging System」ON時は、マイク録りっぽい音がしないでもないですが、はたしてそれが使える音かどうか、弾きやすい音かどうかは、個人の感じかた次第です。しかしながら手元でEQやコンプをいじれるのは良いかもしれません(EQはギター側でもいじれますが)。
コンプに関しては、自然といえば自然ですが、掛かってるのか掛かってないのか良くわかりません。
悔しいので、チューナー&EQとして使っていこうと思います。
追伸
逆に考えれば、Taylor NS32ceのライン出力が、いかに優秀かということです。卓直でも澄んだ太い音がします。
NEW VINTAGE RECORDS (2012-01-25)
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コメント
実際に使ってみての、ギタリストによる率直なレビューは、他のどれよりも参考になります。ありがとうございました
ありがとうございます。これからも正直レビュー頑張ります!