えー、意外に安かった Gibson J-45 です。2011年の12月に新宿のイシバシ楽器で買いました。
ま、中古ですけど、2000年製ですから、もう13年も経ってるわけです。トップにクラッキングも入ってきてますし、ピックガードの白も黄ばんでます(ピックガード上のGibsonの文字はほとんど消えてます)。サウンドホールのエッジは激しいストロークのせいかかなり削れてますね。そんなボロいの良く買ったねーと言うかもしれませんが、Gibsonはボロいのがかっこいいんです。目に入った瞬間「これだっ!」と思いました。値段は確か12万円でした。それにポイントカードのポイント使ったら11万5千円くらいでしたから、これは買いでしょう。おまけにPU付きです。お買い得だったと思います。
J-45のEbony Blackは、斉藤和義さんが使ってから人気が出たように思えますが、マニアの中では昔から羨望の的でした。なにせ本物は60年代後半の数年しか作られてないんです。カスタムカラーのEbony Black、ビス止めピックガード、高さが調整可能なアジャスタブル・ブリッジ、スリムネック、白ボタンペグ、ここら辺が特徴ですかね。
で、私のJ-45ですが、リイシュー(復刻版)なのですが、何故か1963年モデルなんですよね。なので、ブリッジはノーマル、ネックは太いとは言えませんが、少なくともスリムではないですね。まあ普通です。本物の60年代後半のモデルは、アジャスタブル・ブリッジでかなりのスリムネックのため、音がジャキジャキな傾向があるんです。いや、本物なんでそれはそれで良いんですが、使い勝手を考えると、ノーマルブリッジの方が音的に太いし、ネックも普通のほうが弾きやすいです。なのでリイシューではこうした仕様にしたんだと思います。
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さて、特筆すべきはピックガードです。現在このモデルの復刻版は何種類も出てますが、私の見た限り全部ピックガードがビス止めではないんです。おそらく現在の技術では、わざわざトップ板に穴あけてビス止めするなんてリスク犯さなくても、接着剤で奇麗に張り付けられるんでしょう。
しかし、私のを見てください。復刻版でありながら、しっかりとビス止めです。
やっぱりJ-45の黒はビス止めピックガードでしょう。おそらくこれはPUから察するに、大阪の三木楽器さんの別注モデルではないかと思われます。または、このモデルにしては初期の復刻版なので、Gibsonが忠実に再現した可能性もあります。買った人がわざわざビス止めに改造するとは思えません。
さて次にピックアップです。「OVAL」のマグネット型パッシブタイプが設置されてます。これは大阪の三木楽器さんが販売してるもので、私のはかなり前の機種ですが、今でも人気があるPUのようです。電池がいらないパッシブタイプですが、音はいたって普通、特に問題もありません。わざわざ電池を入れなければ音が出ないアクティブタイプPUって何なんだよ?って感じです。
ボディ内部に設置してあるプリアンプ部です。
トーンとかレベルをドライバーで調整します。回すのにちっこいドライバーが必要ですが、卓やアンプでもイコライジングできるので、特にいじることもありません。買った時のままです。
ヘッド部です。やっぱギブソンはかっこいいですね。
最後に生音で撮った動画を紹介します。私感になりますが、生音は、深みのある低音、ギブソンらしい泥臭い中音、意外に煌びやかで伸びのある高音、といった感じで、フィンガーでも十分いけます。買った時に、現行の同じようなモデルと弾き比べたのですが、あきらかに音が違いました。調整も結構追い込んでいて弾きやすかったです。2006年以前の山野楽器が輸入していた頃のギブソンは質が良いという都市伝説は本当のようです。
演奏は、YouTubeでビートルズを弾かせたら世界一peacejoytown益田氏。
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