「地下鉄のギタリスト 帰郷編」BGM : Imagine -John Lennon-

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えー、今回の帰省、思うことあり、誘われたり予定にあったもの以外は、あまり友人達と出歩いたりすることがなかった。

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そんな中、酒田文化センターで、「川瀬くん(仮名)」という人に出会った。

出会ったといっても、入り口の予定表に書いてあった「酒田ギター研究会リハーサル」という、私が勝手に一人で練習している会?が気になったらしく突然訪ねてきたのである。面識も約束もまったく無い。

「あのー、見学させてもらってもいいですかー? お邪魔でしたら帰りますが…」

ちょっとびっくりしたが、私も外国で鍛えられているので動じることもない。

「いや、別にいいよ。研究会といっても一人でチマチマ練習してるだけだから。そこにもう一本ギターがあるから、気が向いたら君も弾きなよ」なんて言って、彼をリハーサルルームに入れた。

結局、4時間セッションして、その日は別れた。特にまた会う約束などもせず。

しかし、その次の回も彼は現れた。こちらからは何も連絡してない。というか連絡先とか一切言わない。「お邪魔だったら帰りますー」とは言ってるものの、時間を持て余してるのか、家庭の事情なのか…

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それから毎回、待ち構えてたかのように、私が来る前に部屋にいた。

私が弾き語りして、「はい、ソロ!」とか適当に合図を出す。そうすると彼がアドリブでフレーズを弾く。

彼は度々、自信無さそうに私に問う。「僕って下手でしょう? なんかワンパターンだし…」

私はわざとぶっきらぼうに答える。「いや、君が下手だろうと、ワンパターンだろうと、地球は回るから心配いらないよ」

ふと気付いた。これって、間違いなく自分自身に言っている。

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実は、ここ最近彼は現れてない。

明日は、酒田滞在最終日だ。別に練習しなければならない事もないのだが、「酒田ギター研究会」のリハを入れてみた。

彼は、来てくれるだろうか…

写真、ある日、川瀬くんが持ってきてくれたジョン・レノンの「イマジン」の訳本。
jhon

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