えー、拙著「地下鉄のギタリスト」を出版した時に、ある人から、「伊集院静氏のエッセイに通づるものがある」と言われてから、伊集院氏の作品は、ちょこちょこ読んでますね。
あ、伊集院氏といっても、あれはペンネームですから。本名は、西山 忠来さんです。
伊達歩という名では、近藤真彦の「愚か者」や、「ギンギラギンにさりげなく」も作詞してますよ。今思えば、伊集院氏らしい作風ですよね。
「許す力」というタイトルですが、どっちかっていうと、日々のエッセイをまとめたものです。最後の方に、申し訳程度に「許す力」っぽいエッセイが出てきますが、全体的に面白いですよ。さすが伊集院氏、筆力があります。
読後、「今の私に許せない人いるかなあ?」と振り返ってみたのですが、特に思い当たりませんねえ。そりゃこんな道楽者の私でも、過去に、虐げられたり、屈辱を味わったことも多々ありますよ。でも、今となっては、単なるホロ苦い思い出ですかね。
ま、人生は、「レッスンと思い出作り」と言った人もいますし、そんな感じですかねえ…
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