頭が真っ白になっても弾けるソロギター講座 第１０回

えー、記念すべき第１０回です。

今回は、特別講師として、我が音楽の師匠、いや人生の師匠とも言うべき、「ミスター成り上がり」、E. YAZAWA氏にご登場願います。

あ、私、中学時代から、E. YAZAWA氏の大ファンなんですれど、あの「E. YAZAWA」と書かれたバスタオル？が欲しくて、中３の時、自分でマジックで書いて作ったんですね。

で、E. YAZAWAのように格好つけて背中に掛けて、クラスの連中に見せびらかしてたら、ちょっと頭の良い奴が「何か変だぞっ？」て言い出したんです。

よく見たら、なんと「E. YAZAWA」と書いたつもりが、「Y. EAZAWA」になってました！（クラス中大爆笑）。てか、その前に見せたバンドメンバーの連中気付けよっ！

まあ、中坊のやることなんて、そんなもんです。

さて、冒頭紹介した、E. YAZAWA氏ですが、日本のロック界の第一人者であり、誰もが認めるビッグアーティストの一人と言っても過言ではないでしょう。

いつも自信満々、強気のE. YAZAWA氏ですが、やっちゃったんです。

それも紅白です。

ビッグだからリハも無しで、本番直前NHKホールに車横づけし、そっからカメラが追ってステージに向います。最高の演出ですね。そして曲は、大ヒット曲「時間よ止まれ」です！
http://www.youtube.com/watch?v=FsBcf3hrAvY

歌詞が出てるのでわかりやすいですが、「罪なやつさ　Ah PACIFFIC」の後、歌詞が飛んでしまい、次の歌詞を歌ってしまいます。結果「まぶた閉じよう」を２回歌ってしまいます。が、なんとか持ちこたえます。

おそらく、ここらへんで、かなり頭真っ白になっていると思われますが、さすがE. YAZAWA、顔は自信満々です。ここが今回、私達見習うべき箇所です！

失敗しても、失敗したと思わせないのです。

今、私が歌詞を上げて、重箱の隅つつくような事してるんで、気づいた人もいるかと思うのですが、実際会場に来てるお客さんで気づいた人は、そんなにいないでしょう。よっぽどのE. YAZAWAファンでもないかぎり、わからないと思います。

しかし、これで終わりませんでした。

やはり、E. YAZAWAも人の子、１コーラス目で動揺してしまったのか、２コーラス目、完全にやってしまいます！

なんと、歌詞作ってしまいます。２段目「ただの一人の〜」と意味不明になり、３段目は、「トゥリ〜」という、わけのわからない擬音まで入ってしまいました！

でも、顔は自信満々です（笑）。

しかしながら、これが現場でわかったお客さんは何人いたでしょうか？　おそらく一桁だと思います。何故なら、皆さん細かい歌詞までは覚えてないからです。たまたま、私が大ファンで、歌詞全部知ってたから大騒ぎしてるだけで、そこまでファンじゃない人、ましてや、他のアーティスト目当ての人などは、まったく気づかなかったと推測されます。

さあ、これをソロギターに応用してみましょう。

ソロギターに歌詞はありませんので、「進行」とか「運指」が、わからなくなったとしましょう。

その時は、堂々と、自信満々に「何でも」弾けばいいのです。

現実的に言いますと、やってる曲に出てくるコードで、アルペジオでも、ストロークでも、何でもやってしまえばいいのです。最悪コードが違っても、「転調」と思わせるよう努力？しましょう（笑）。

要は、「何とか止まらずにヤリ抜ける」という事ですね。巨匠「E. YAZAWA」のように、自信満々にやっちゃえばいいのです！　

大丈夫、ほとんどのお客さんは気づきません。気づくのは、私達同業者だけですから（笑）。

名付けて、「合ってないのに自信満々奏法」ですっ！

そして、もしバレてしまったら、こう言い放ちましょう。

で、最後に「よろしくっ！」で、パーフェクトです！