ES以前の Taylor NS32ce 2005

ギター紹介

えー、ESというのは、Expression System ということで、テイラーが独自に開発した「どれだけ音量を上げても、どれだけアタックを激しくしても、これまでプレイヤーを悩ませ続けてきた『歪み音』を完全に解消した」と言われるピックアップシステムの事です。2003年辺からスティール弦のモデルに導入されましたが、ナイロン弦に導入されたのは、私が買った後からです。私はある意味「負け組」とも言えますが、これに搭載されているFishman製のPUだって悪くないですよ。ナイロン弦の場合、あんまりハイファイなのも弾きにくいですから、多少モサっとした方が太い、味のある音がします(ちょっと負け惜しみ入ってますが)。
Taylor NS32ce 2005
奇麗で上質なスプルーストップです。

PUのプリアンプ部です。
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クルっとひっくり返って電池を入れるタイプ。電池交換も楽々です。Expression System のは、サイズが気持ち小さいDURACELL製じゃないと入らないので、百円ショップでも買える9V電池が使えるのは助かります。

サドル部です。
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買った時に弦高を低く調整してもらったはずですが、現状は私の Ramirez 4cwe の方が弦高低いです。1弦側のサドルはもう削る余裕が無いので、ネック側で調整してもらおうと、新宿のロックインに持ち込んだのですが、修理費が3万だか4万だかと言われやめました。悔しいので、お茶の水の黒沢楽器クラシックギター館に持っていったら、店長みたいな人に、「ナイロン弦の弦高なんてそんなもんだっ!」と一喝され、クソ重いテイラーのハードケースを持ってトボトボ帰ってきたのが思い出されます。

しかし、テイラーのハードケース重過ぎですよ。ライブ会場に着くまで確実に体力消耗してしまいます。最近はそれが理由でほとんど外に持ち出すことはありません。

ヘッド部です。私の好きなタイプのシェイプです。かっこいいいですね。
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で、実はこれ、拙著「地下鉄のギタリスト Busking in London」の印税で買ったんですよね。当時、私の貧乏に見かねた編集者さんが、印税を前払いでくれたんですよ。でも私が金持ったらどうなるか、皆さんご存知でしょうが、ギター買っちゃうんですよね。印税を貰ったその日にお茶の水行ってこのギター見つけてしまい、試奏したら欲しくなってそのままお持ち帰りですよ。

なんと私の印税生活たったの3時間で終了です(涙)。

あ、でもちゃんと役に立ってるんですよ。写真は、故郷酒田に凱旋公演した時のものです。ほら、使ってるでしょ。
KibouHall
母も泣いて喜んでいたので、これで元は取ったんじゃないですか。

で、音ですが、生音はこんな感じです。


アンプを使った動画もありますが、この時のアンプが、AXL ThinAmp っていいまして、めちゃくちゃ薄いアンプだっんであんまり参考にならないかもしれません。こんなアンプです。
ThinAmp_side_view
音はこんな感じ。

かつて、値段が倍以上する上位機種のNS72ceも持ってたことがあります。
taylor
でも、音はNS32ce方が好みですね。というか鳴らしやすいです。私感ですが、スプルースとマホガニー(サペリ?)という組合わせは、ソロギターには合ってるような気がします。どちらかと言えばセダートップは上級者向けかな?

しかしながら、現在このギターは私の物ではなくなってしまったんですね。金欠で売ってしまったのですよ。でも時々売った人から借りて使用してます。

2012年にNSシリーズはモデルチェンジしてしまい、ルックスがイマイチになってしまったので、事実上、生産終了品のこのギターも今後は貴重になっていくことでしょう。

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